首都圏での古紙発生量は全国の約50%を占めています。リサイクルの観点から見ると、古紙の大発生地である首都圏は、大森林地帯と捉えることができます。
いわき大王製紙はその創業当初から、この古紙を製紙の原料にすることを目的としていました。当工場は、新聞用紙を古紙100%で生産、段ボール原紙については、古紙100%の品種を生産しており、月間約5万トンの古紙を使用しています。さらにリサイクルというコンセプトは工場の運営に必要な電力の自家発電、廃棄物のリサイクルなどにも派生し、企業全体で地球環境の保護に取り組んでいます。
日本の製紙産業は、原材料である木材チップと燃料のほとんどを海外から輸入しています。また、製品を大量に海上輸送し、物流コストを削減できる等の利点から、工場立地は臨海工場が理想とされてきました。
しかし、近年の古紙再生技術の著しい進歩によって古紙の高配合が可能となり、臨海工場型ではなく古紙の大量発生地である都市近郊への立地が可能となりました。首都圏は全国の古紙発生量の約50%を占めており、古紙の大発生地である首都圏は、いわば古紙という一大森林地帯です。
いわき大王製紙は古紙の高度利用という新しいコンセプトで、古紙の一大発生地東京から180Kmの至近距離に設立されました。古紙の再利用という地球環境保全と経済性に優れた製品の提供という、現在の企業に求められる使命を果たす工場となっています。
いわき大王製紙は、新聞用紙と段ボール原紙の製造に、年間約60万トンの古紙を使用し、リサイクルに貢献しています。東北6県に所在する製紙工場の中でもトップクラスの古紙使用量となっています。
いわき大王製紙では、様々な種類の古紙を使用しています。