地球環境に配慮したプラントを構築し、それを稼働させる。 地球環境の保護という、未来へ向けた最も大切な人間の行動に対して、原料を古紙100%という新しいコンセプトで作られたプラント、 それがいわき大王製紙です。
月産9,500トンの新聞用紙、月産40,000トンの段ボール原紙を生み出す巨大な生産ラインも、 そして、工場で使用するための電力を生み出す自家発電設備も、 全ては私たちが暮らす地球環境の保護につながると考えています。
豊かな地球を守り続けるプラントこそ、いわき大王製紙が目指すところ。 そしてここで働く全ての仕事は、地球環境保護という大きな目的に向かって進んでいます。
1997年9月に段ボール原紙の生産を開始。現在、28,500t/月の段ボール原紙を生産しています。 段ボール原紙の製造工程は、まず古紙中の異物を取り除き、古紙パルプを製造することから始まります。 製造した古紙パルプは、バージンパルプと共に抄紙機に送られ、4つの層の湿紙を重ね合わせて乾燥させた後、巻取状の紙に仕上げ段ボール原紙が出来上がります。
Kライナー・白ライナー
月産28,500トン
4,650mm
950m/分
160~280g/m2
ジャストK、ジャストエコノミーK
ジャストスノーエクセル、ジャストエコノミースノーエクセル
ジャストエコノミーC
2014年8月に稼働し、Kライナー・中芯原紙・ジュートライナーの生産を開始しました(13,000t/月)。 既設ライナーマシンの1号抄紙機とあわせ段ボール原紙およそ40,000トン/月の生産体制となりました。 最新の省エネ古紙パルプ製造設備1系列を増設し、従来以上の除塵・精選工程としているため、強度の安定化、異物の少ない原料を抄紙機へ送ります。 中芯製造時は1層、ジュートライナー製造時は2層にて抄造され、乾燥・巻取り・小巻仕上げを経て段ボール原紙が提供されます。
Kライナー、一般中芯、強化中芯、ジュートライナー
月産13,000トン
3,500mm
1,200m/分
100~200g/m2
ジャストエコノミーK
ジャストエコノミー芯
ジャスト芯
1997年11月に新聞用紙の生産を開始。1998年6月に国内で初めて古紙100%の新聞用紙の製造に成功し、現在も古紙のみで高品質な新聞用紙の生産を続けています。 新聞用紙の製造工程は、まず古紙から異物・インクを除去し、古紙パルプを製造することから始まります。 製造した古紙パルプは、抄紙機に送られ、巻取状の紙に仕上げ新聞用紙が出来上がります。 完成した新聞用紙は、主に東日本の新聞社に出荷されます。
新聞用紙
月産9,500トン
3,252mm
1,800m/分
42~46/m2
当社では、紙生産時に必要となる蒸気や、工場などで使用する電力を賄うため、ボイラーとタービン発電機を設置しています。2008年10月の4号バイオマスボイラー稼働により、これまで運転してきた重油ボイラーを停止しました。現在は、2基のバイオマスボイラーが、化石燃料に替えてバイオマス燃料を使用することで、地球環境に貢献しています。
当社では環境へのボイラー排ガスなどの排出負荷を常時監視し、低減する運転管理を24時間体制で行っています。各ボイラーの大気環境への排出値については、いわき市との公害防止協定を結び「ばい煙発生源監視テレメーターシステム」によって窒素酸化物・二酸化硫黄などの環境データをいわき市環境監視センターに毎時自動で発信しています。
ボイラー設備 | 燃料 | 蒸発量 |
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3号バイオマスボイラー | ・木質チップ ・RPF ・ペーパースラッジ | 65t/h |
4号バイオマスボイラー | ・木質チップ ・RPF ・チップタイヤ ・ペーパースラッジ | 170t/h |
バックアップボイラー (1号ボイラー) | C重油 | 160t/h |
バックアップボイラー (2号ボイラー) | A重油 | 60t/h |
発電設備 | 発電出力 |
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1号タービン | 33,333kw |
2号タービン | 7,760kw |
日々およそ33,900トンの水を、工場近くに流れる鮫川(2級河川)から取水し、各種紙の生産時に使用しています。使用後の水は、いわき市との公害防止協定に基づき、徹底した浄化処理を行った後、鮫川に放流しています。
生物化学的酸素要求量。河川水や工場排水中の汚濁物質(有機物)の量を表します。数値が高い程、水質が汚濁していることになります。
浮遊物質。水中に浮遊している固形物のこと。数値が大きい程、水の濁り度合いが大きいことを示します。いわき大王製紙では、紙の原料とならなかった排水中の微細繊維などがSSにあたります。